******
男たちの逆襲
******

ギルガメシュはキシュの王アッカに攻められたとき城壁を築いて撃退し、反対にキシュの王を捕らえ敵国を征服したと伝わる偉大な王で、おそらく実在の人物です。アッシュール・バニパル(新アッシリア王、治世紀元前六六九~前六二六)王の図書館跡などから発見されたギルガメシュ関連の叙事詩は数種類あり、大別すれば実話性の高い「アッカとの戦い」と、そうでない英雄譚とに分かれます。

ギルガメシュ叙事詩と言えば『旧約聖書』創世記に登場する「ノアの方舟」の原型、「洪水物語(シュメール洪水伝承ジウスドラ、古バビロニア洪水伝承アトラム・ハシスに続くもの)」ばかり話題になりますが、多くの研究者が注目するのはギルガメシュにかいま見る人間の「覚醒」と、「自立」です。
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

あるとき女神イナンナ(バビロニア名イシュタル)が聖園で育てていた樫の木の根元へ可愛くない蛇が棲みつき、小枝には獅子頭のアンズー鳥が巣を作り、幹に悪霊リリスがとり憑いた。太陽神ウトゥ(バビロニア名シャマシュ)に頼んだが何もしてもらえず、青銅の斧を奮い悪霊を追い払ってくれたのはギルガメシュだった。

【メソポタミアの神話】ニネヴェ出土の粘土板、シュメール語「フルップの木」
Translated Diane & Samuel Noah Kramer
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒Translated Diane & Samuel Noah Kramer
0 件のコメント:
コメントを投稿