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樹木信仰と十字架
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ひと言で「樹木信仰」と言っても、その発現は一様ではありません。宗教として成立したわかりやすい例だけ列挙しても樹木神信仰の代表格である「ディオニュソス信仰・オルペウス教」と、その宗教モチーフを踏襲した「キリスト教」や「イスラム教」、これらの宗教に大きな影響を与えた「仏教(ジャイナ教の方)」が存在します。


彼らにとって「人間存在」は巨人族とディオニュソスとの不幸な合体の産物であり、人間の出会う苦難はすべて、巨人族がザグレウス=第一のディオニュソスを殺して食べたことに起因する「因果応報」、つまりは「原罪」の報(むく)いなのでした。
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地上へ戻ったオルペウスは女性を愛せなくなり、かりそめの恋の相手に歳若い男性を求めるようになる。ディオニュソス神の祭儀の仕事に就いていたが、女性への冷たい態度を恨まれて狂女(マイナス)たちの餌食となって死に、その首は詩人の島・ギリシアのレスボス島へ流れ着いたという。
【ギリシアの神話】オルペウスの冥府降り
アポロドロス『神話』第一巻第三章ムーサの子孫
オイディウス「変身物語」オルペウスとエウリュディケ
など
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒アポロドロス『神話』第一巻第三章ムーサの子孫
オイディウス「変身物語」オルペウスとエウリュディケ
など
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