天照大御神(あまてらすおおみかみ) |
姉と弟の憎しみあいの、つづきです。
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◆「古事記」
◇ 誓約(うけい)、天の岩屋戸(あまのいわやと)
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統治委任された海を放置したせいで父神の怒りをかい、
地上世界を追放されたスサノオが、
母神の眠る根の堅州国(ねのかたすくに)へ退く挨拶のため
姉神アマテラスの治める天上界へ昇って行ったとき、
国土が震え、
そのせいでアマテラスはスサノオが邪心を隠していると疑った。
そこでアマテラスは武装してスサノオを迎え、
弁明するスサノオに、卜占(ぼくせん)裁判による
身の証(あかし)を求めるのだ。
「誓約(うけい=卜占裁判)」では誓願しながら次々と神産みし、
生まれてきた神々の性質で
その親である請願者に、邪心があるかないかを判断するというものだ。
この卜占裁判で、スサノオは優しい女神たちを産み、
自分の心にやましいところはないことを証(あかし)した。
しかし邪心がないと認められた途端にスサノオは荒ぶり、
田んぼの用水路を埋めてしまったり、
神殿に汚物を撒き散らしたり、
機織女(はたおりめ)を犯して殺したりしたので、
アマテラスは怒りに震え
天の岩屋戸(あまのいわやと)へ、こもってしまう。
太陽を失った地上は暗闇になり、ありとあらゆる災(わざわ)いが生じたため、
神々は計略をもちいてアマテラスを岩屋戸から誘い出し、
地上の光を無事に取り戻したあと、
スサノオの髭(ひげ)を剃り手足の爪を切って力を奪い、
あらためて根の堅州国(ねのかたすくに)へと追放した。
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根の堅州国(ねのかたすくに)というのは
冥界の入り口である地上の国で、
出雲(いずも)にあると言われた永遠世界です。
神話はまだまだ続きますが、
高天原(たかまがはら)ではスサノオは神力を奪われ、
いったん死んだことが暗示されています。
(つづく)
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